コラム孫右ヱ門

茶園だより 「春分の日」


2017年3月20日

編集担当の都合により長らくお休みをさせていただいておりましたコラムですが、
また再び京都山城の地より、茶園のこと、お茶の効能、お茶にまつわる様々なことを、茶どころより皆様の元にお届けいたします。

コラム復活第1回目は孫右ヱ門の「茶園だより」です。

春分の日の今日は、茶園から春をお知らせします。

孫右ヱ門の茶園の一つに、私たちが昔から「上の浜(かみのはま)」と呼んでいる茶園があります。
木津川沿いにある私どもの茶園は砂質土なので、この辺りを「浜」と言い、茶園の中で一番上流にあるので「上の浜」と呼んでいます。
「上の浜」の近くにはお墓があり、お彼岸のお墓詣りで賑わっていました。

今日はとても良いお天気で、茶園に降り立つと、茶葉が陽を反射してキラキラと眩しいほど。
 そんな中、茶葉の一枚一枚に目を向けると、冬を越した硬葉(こわば)の付け根あたりに、何やら黄緑色のふっくらしたものが。
ここ数日のあたたかさで、新芽がニョキニョキと小さな顔を出してきました。
この新芽を目にすると、春がやって来たのだと感じます。
茶摘みの季節まであと1ヶ月半ほど。
ここから、茶農家が最も気を配るシーズンに突入します。
今年も美味しいお茶を皆様にお届けできるよう、心を込めて育てます。

孫右ヱ門では、茶園や製茶工場を見学できるMagouemon Tourを行なっています。
http://www.magouemon.com/tour/
製茶工場が稼働しているのは5月の茶摘みシーズンのみですが、
それ以外のシーズンも施肥、茶棚立て、よしず編み、簀上げ(すあげ)等、四季を通して様々な作業を見学していただけます。
茶葉から鮮やかな緑の粉末になるまで、抹茶の成り立ちを肌身で感じることのできるツアーですので、
お茶好きな方、ぜひ孫右ヱ門の茶園へ足をお運び下さい。
英語での案内も対応可能です。
まずはお問い合わせください。