コラム孫右ヱ門
茶樹のクローン化
2020年10月23日
これはお茶の樹です。
確か、4代目の曾おじいちゃんと曾おばあちゃんが結婚した時に植えたものなので、樹齢150年です。私が継いだ時にこの茶園を新しい品種に変えようと起こした時のものです。
樹の上部の切った所から土の上にお茶のよく見る枝や葉が出ている感じで、写真の樹は根の部分です。本来は更に根が1mほど伸びており、弊社が所有する茶園では直根が2mほどになります。
そして、1回植えると250年は当たり前w
ここ数年前に茶の経済樹齢は100年と国が定めたほど生命力は凄いんですねーー。
そうそう昭和初期まではお茶の実を植えて、大きくしたんですよ。
お茶の実は別々の品種が配合して出来るために1本1本のお茶の品質は一定になりませんでした。つまり、大きい葉の樹もあれば、小さい葉の樹もあり、種類は様々。
そこで品質の良い樹を見つけて、「とりき」という技法でクローン樹を増やし、同品種の茶園を作り始めたわけです。
そして、現代では「さしき」という技法で苗を作り、更に沢山の面積を同品種の茶で生産が出来るようになったわけです。
めでたし、めでたし。