コラム孫右ヱ門

お茶の効能 季節の変わり目に飲むお茶


2017年8月31日

今年の夏は例年とは一味違う暑さでしたね。
ようやく厳しかった暑い夏も終いを迎えます。
涼風が吹き始める夏の終わりになるとがっくりと体力が落ちてしまうことはありませんか?
朝夕涼しくなったとはいえ、9月はまだまだ暑い日が続きます。
みなさん、夏バテは大丈夫でしょうか?
今回は夏バテ気味の時におすすめしたいお茶の飲み方をお伝えします。

夏になるとペットボトル茶の売り上げが急激に上がります。
暑い日は冷蔵庫でキンキンに冷やしたお茶やビールが美味しいですが、冷たい飲み物の飲み過ぎは要注意です。
食べ物の消化に使われる消化酵素は、体温である37度付近で一番よく活動すると言われています。暑さで体温が37度を超えても、また冷房や冷たい飲食物で37度以下に下がっても消化酵素の活動が鈍るため、消化不良が起きてしまいます。
また、水分をがぶがぶと多量に摂取すると胃液が薄まるので、これもまた胃腸の機能を低下させてしまいます。
そして冷たい飲み物やクーラーで身体が冷えすぎると、血流が悪くなって身体が怠い、疲れがとれない、集中力が低下するなどの症状に悩まされてしまいます。

そこでおすすめしたいお茶の飲み方があります。
それは食後に温かい煎茶を一杯飲むこと。
江戸時代の健康本、貝原益軒(かいばらえきけん)の「養生訓」にも

「日々茶を多くのむ人多し。
 のみ習へばやぶれなきにや。
冷物なれば一時に多くのむべからず。
飯後に熱茶少しのんで食を消し、渇をやむべし。」
と書かれています。
食後の温かい一杯のお茶はクーラーや冷たい飲み物で冷えた胃腸を温め、消化酵素の働きを元に戻してくれます。
また、お茶はビタミンやミネラルが豊富なので、大量の汗とともに失われた栄養の補給にもなります。

しかし、お茶には利尿作用のあるカフェインが多く含まれていますので、水分補給でたくさん取る場合は、カフェインの少ないほうじ茶やカフェインレスの麦茶をお勧めします。
こうしたカフェインの利尿作用を思うと、夏に麦茶を飲むというのは理にかなったことなのですね。

季節の変わり目、どうぞ体調を崩されませんよう、
食後の温かいお茶で身体を整えてみてください。

参考文献:『養生訓』原著:貝原益軒 編者:杉靖三郎

季節を愉しむ贈りもの 夏


2017年6月21日

ついこの間まで賑やかな摘み子さんたちの声が響いていた茶園も、今はひっそりと静まり返り、時折囁くように蛙や鳥の声が聞こえています。
周辺の田んぼには植えつけられたばかりの可愛らしい苗が水面にちょこんと規則正しく顔を出しています。

さて、もうすぐ一年の折り返しです。
日頃お世話になっている方へ、夏の贈りものはいかがでしょうか?
お中元とまではかしこまらなくとも、親しい人やご縁を大切にしたい方へ、ご挨拶や日頃の感謝を込めてちょっとした贈りものをしてみてはいかがですか?
孫右ヱ門では、夏の涼を愉しむお茶のギフトセットをご用意しました。

【お中元・ギフト】おみやげ袋 + グリーンティーセット ¥5,940(税込)
孫右ヱ門のグリーンティーは、ひとつひとつ丁寧に手摘みした抹茶に、溶けやすいフロストシュガーを混ぜた夏季限定の商品です。
暑い夏、エネルギーになりやすい糖質の補給は疲労回復に有効です。
孫右ヱ門の抹茶の濃厚な旨味とさっぱりとした甘みをお楽しみください。

おみやげ袋は、お茶の味にこだわる人に納得して頂ける厳選の五種(A:煎茶 B:玉露 C:フレーバーティー D:抹茶 E:碾茶)から3つを選択できます。
一般にはあまり流通しない碾茶や、孫右ヱ門の単一農園からなる抹茶、碾茶とピンクローズを合わせた香り豊かなフレーバーティー、茶農家が厳選した煎茶や玉露など、お茶好きの方には必ず喜んでいただける珍しいお茶ばかりです。

【お中元・ギフト】おみやげ袋 + 煎茶セット ¥5,400(税込)

煎茶:晴嵐(せいらん)は、茶農家孫右ヱ門が長年の碾茶づくりで培った感覚で厳選した煎茶です。夏は冷水で淹れると、甘くてまろやかな冷茶としてお楽しみ頂けます。
茶農家が美味しいと選んだ煎茶を是非お試しください。

【お中元・ギフト】おみやげ袋セット ¥3,780(税込)
お中元というほどかしこまった間柄ではない、親しい方や大切にしたい方へのちょっとした贈りものに最適です。
お茶好きのご友人へのプレゼントなどにいかがでしょうか?

以上の商品はいずれも孫右ヱ門オンラインショップにてご購入いただけます。

※ご注文商品にのしを無料でつけることができます。
ご注文時に備考欄にて「熨斗のお名前やご用途の詳細」をご記入ください。
のしは包装の内側におかけします。(「外のし」をご希望の場合は備考欄にご記入ください。)

孫右ヱ門では、これからも季節を愉しむギフトセットをご紹介してまいります。
次は秋を愉しむギフトをお楽しみに。

平成29年度 京都府知事賞を受賞しました


2017年6月6日

5月上旬から始まった茶摘みも先週末にすべて終わり、今年の製茶も無事終わりを迎えました。
そして今日は嬉しいニュースが飛び込んできました。
城陽市茶品評会において、弊社の出品茶が京都府知事賞(一等)を受賞しました!
昨年、一昨年も同賞を頂いたので、今年で3連覇となります。

今年は例年に比べて気温が低く、雨不足だったため、新芽の成長がとても遅い年でした。
新芽がなかなか大きくならなかったのですが、大きくなるまで待っていると品質が落ちてしまいます。
芽が小さく収量が少なくなることが分かっていても、品質を落とさないよう、早く摘み始めなければならない苦労がありました。
それでも今年は肥料を変え、新たなチャレンジをしてみたところ、いい兆しへの確信が持てたように思います。摘み子さんをはじめ、農作業や工場のスタッフ、お茶選りさん、支えてくれた家族。
毎日総勢100名がこの約1ヶ月をほぼ休むことなく勤めてくださったおかげ、また孫右ヱ門ファンでいてくださる皆さんが日々励ましてくださったおかげで、今年も自分で一番だと納得できる美味しいお茶が出来上がりました。3年連続京都府知事賞をいただけたことは大変光栄なことです。
しかし、目指すは全国一等!農林水産大臣賞です。
農林水産大臣賞獲得に向けて、仕立ての作業はまだまだ続いています。


お祝いのお言葉をくださった多くの方々に御礼申し上げます。

お茶の効能:お茶は二日酔いの予防・解消の薬だった?!


2017年4月9日

今週末は、多くの地域で桜が満開を迎え、雨が上がった今日はたくさんの方がお花見に行かれたことでしょう。
孫右ヱ門の茶園のある木津川河川敷の桜堤も、多くのお花見客でいつもより随分と賑やかでした。
桜の木の下で宴会をしている人もちらほら。
花見は日本人のイベントのひとつですね。
綺麗な桜を眺めながらのお酒をいただくのは格別ですが、ついつい飲み過ぎてしまうことも…。

今日はお花見、歓迎会など、お酒を飲む席が増える季節に役立つお茶の効能のお話です。
鎌倉三代将軍・源実朝が二日酔いに苦しんだ時、臨済宗の開祖で、茶祖として知られる栄西禅師が茶を一服捧げたところ、たちどころに不快が消えたといいます。
この話は鎌倉時代の幕府公式記録である「吾妻鏡」に記されており、栄西はこの時、茶の薬効を説いた書物を献上しました。
これが日本で最初の茶書「喫茶養生記」であると言われています。

お茶にはカフェインやビタミンCが多く含まれています。
眠気覚ましにカフェインを摂るとスッキリするように、カフェインの覚醒効果によってアルコールによる「酔い」の状態から復活させる作用があります。

お酒を飲むと、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に変化します。
このアセトアルデヒドは有害物質で、悪酔いや二日酔いの原因となるのです。
カフェインやビタミンCにはこの有害物質アセトアルデヒドの分解能力を高める働きがあります。
またカフェインは高い利尿作用も持っていますので、アセトアルデヒドを体外に排出し、体内のアルコール濃度を下げる働きもあります。

ただし、カフェインは摂りすぎると眠れなくなったり、胃に不快をもたらすこともあります。
また利尿作用によって逆に水分不足になってしまいますので、冷たいお茶をガブガブと飲むよりは、温かい濃いめの緑茶を一杯程度飲むようにしてくださいね。
ペットボトルのお茶ではなく、急須で入れたお茶、もしくはティーバッグが効果的です。
夜にカフェインを摂ると眠れないという方もいらっしゃいますので、お酒をたくさん飲んだ翌朝に、玉露や煎茶を少し熱めのお湯で浸出して飲むのがオススメです。
また、お茶に含まれるカテキンには消臭作用があるので、朝にお茶を飲むのは口臭予防にもなりそうですね。

お酒を飲む機会が多くなるこのシーズン、ぜひお茶を役立ててみてくださいね。

茶園だより 「春分の日」


2017年3月20日

編集担当の都合により長らくお休みをさせていただいておりましたコラムですが、
また再び京都山城の地より、茶園のこと、お茶の効能、お茶にまつわる様々なことを、茶どころより皆様の元にお届けいたします。

コラム復活第1回目は孫右ヱ門の「茶園だより」です。

春分の日の今日は、茶園から春をお知らせします。

孫右ヱ門の茶園の一つに、私たちが昔から「上の浜(かみのはま)」と呼んでいる茶園があります。
木津川沿いにある私どもの茶園は砂質土なので、この辺りを「浜」と言い、茶園の中で一番上流にあるので「上の浜」と呼んでいます。
「上の浜」の近くにはお墓があり、お彼岸のお墓詣りで賑わっていました。

今日はとても良いお天気で、茶園に降り立つと、茶葉が陽を反射してキラキラと眩しいほど。
 そんな中、茶葉の一枚一枚に目を向けると、冬を越した硬葉(こわば)の付け根あたりに、何やら黄緑色のふっくらしたものが。
ここ数日のあたたかさで、新芽がニョキニョキと小さな顔を出してきました。
この新芽を目にすると、春がやって来たのだと感じます。
茶摘みの季節まであと1ヶ月半ほど。
ここから、茶農家が最も気を配るシーズンに突入します。
今年も美味しいお茶を皆様にお届けできるよう、心を込めて育てます。

孫右ヱ門では、茶園や製茶工場を見学できるMagouemon Tourを行なっています。
http://www.magouemon.com/tour/
製茶工場が稼働しているのは5月の茶摘みシーズンのみですが、
それ以外のシーズンも施肥、茶棚立て、よしず編み、簀上げ(すあげ)等、四季を通して様々な作業を見学していただけます。
茶葉から鮮やかな緑の粉末になるまで、抹茶の成り立ちを肌身で感じることのできるツアーですので、
お茶好きな方、ぜひ孫右ヱ門の茶園へ足をお運び下さい。
英語での案内も対応可能です。
まずはお問い合わせください。

ひとびとvol.6 阪口 理恵さん


2016年10月24日

孫右ヱ門とお付き合いのある人々に編集担当がインタビュー。
様々な視点から見た孫右ヱ門を語っていただきます。

今回は、孫右ヱ門のホームページやリーフレットの英語訳、孫右ヱ門ツアーの外国語通訳を担当してくださっている阪口理恵さんです。

<阪口理恵さんプロフィール>
翻通厨房 RIESRAUM
ドイツ語/英語⇔日本語 翻訳&通訳
貿易アドバイザー/フードコーディネーター

Q1.孫右ヱ門との出会いを教えてください。
もともとお茶が好きだったんですけど、日本茶というよりはむしろ紅茶派でした。
通訳の仕事をする中で、日本茶の説明を要されることがあって、日本茶の知識が必要だと思ってた折、
知人の主催で茶香服というイベントがあることを知って参加しました。
茶香服は五感を使って5種類の茶の産地を当てるゲームです。
それが孫右ヱ門さんとの出会いでした。

今まで産地の違いなど考えたこともなかったので、日本茶=お茶という認識で(笑)
どれもさほど変わりはないと思っていたのですが、それぞれのお茶の違いに本当に驚きました。
日本茶の奥深さに驚き、とてもおもしろいと思いました。
%e7%90%86%e6%81%b5%e3%81%95%e3%82%93普段生産者さんのイベントに参加しても、自ら話し掛けに行くということはないのですが、
お茶の奥深さにあまりに感動して、思わずイベントが終わってから孫右ヱ門さんに話し掛けに行きました。
その時は現在のようにフリーランスではありませんでしたが、「通訳等必要でしたらお声掛けください」とだけお伝えしました。
その後も孫右ヱ門さんのイベントに幾度か参加しましたが、あるとき孫右ヱ門さんからホームページの翻訳をお願いしたいとの連絡が入りました。
初めてお話した時に、孫右ヱ門さんが「通訳が必要になったらお願いします」と言われましたが、てっきり社交辞令だと思ってました。
まさか本当に仕事の依頼が来るなんて思っていませんでした。

Q2.孫右ヱ門の翻訳のお仕事で、大変だったこと等ありましたか?
まずお茶ついて勉強しながら翻訳しなければならなかったのが大変でした。
生産者やその道のプロがニュアンスで分かっているものを、自分に落とし込み、それを別の言語に翻訳するのは難しいことです。
まずはお茶について勉強しながら、孫右ヱ門さんの言葉をはっきりと把握することから取り組みました。
%e7%bf%bb%e8%a8%b3products例えば、孫右ヱ門さんが言う「抹茶の黄緑色」ですが、ひとえに黄緑色と言っても、黄色よりなのか、緑よりなのか、蛍光色っぽいのか、、、様々です。
孫右ヱ門さんが指している黄緑色がどのような色なのか、きちんと把握しなければ正しく伝えることはできません。
また、出汁を日本人に説明するのは簡単だけど、外国人に説明するのは、まず鰹節がどうやってできているのかから説明しなければならないように、日本人ならすぐにわかるようなことでも、それを文化の異なる外国語に訳すとなると、どうしても文章が長くなります。
いかに、孫右ヱ門さんの茶づくりに対する情熱、熱意を正しく伝えられるかということ。
なぜ「ほんず抹茶」というものがこれだけ高価なものなのか、読んだ人に正しく理解していただけること。
ここに一番神経を配りましたね。

Q3.阪口さんから見た六代目孫右ヱ門はどんな人ですか?
一言で言うと「芸術家」(笑)
他の生産者さんと比べて、孫右ヱ門さんの表現はとても絵画的です。
過去にアーティストの方の翻訳を経験しましたが、孫右ヱ門さんの表現はそれに似ていると思いました。
孫右ヱ門さんの言葉を風景として頭に描くことは容易なのですが、文章として具体化するのはとても難しいです。
絵画のような言語表現の断片を、組み直して日本語にしてから、それを英語に翻訳すると言う作業が必要でした。
%e7%bf%bb%e8%a8%b3kodawari
Q4.今後の孫右ヱ門に期待することはなんですか?
今のままブレることなく、ホンモノを作り続けてもらいたいと思います。
私の役目は、孫右ヱ門さんが表現する映像を、観客がありのまま受け止められるようにスクリーンをピンとまっすぐ張るようなことだと思っています。
プロダクトが良ければ良いほど、いかに正しく見てもらうか、裏方の仕事が大切になってくると思います。
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Q5.阪口さんの今後の野望を教えてください。
日本人にも知られていない日本の美味しいものを掘り起こし、日本語、英語、ドイツ語なんでもいいですが、自分の語学という力を使って、普通に近所の人が接するようなリアルさで伝えたい。
それをライフワークにしていきたいです。
もともと「食」に携わっていたいと思っていましたが、孫右ヱ門さんとの仕事を経験し、作り手の気持ちを伝える喜びを知ることができたのは私にとって大きな衝撃でした。
孫右ヱ門さんとの仕事が、そうした「食」を伝えることをライフワークにするきっかけとなったのです。
%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e7%90%86%e6%81%b5%e3%81%95%e3%82%933ひと針の手仕事のように、作り手の心までも丁寧に伝える阪口さんの翻訳は、孫右ヱ門HP英語版で見ることができます。
http://www.magouemon.com/en/

歴史vol.3 森・祝・宇文字・川下・奥ノ山・朝日・琵琶


2016年9月29日

森、祝、宇文字、川下、奥の山、朝日、琵琶。
記号?地名?さて、この七つの名は一体何を表わしているのでしょう?
ピンと来た方は、かなりの宇治茶マニアです(笑)

宇治茶の起源は、鎌倉時代。
栄西禅師が、中国から持ち帰った茶の種を明恵上人に贈り、栂ノ尾に植え、後に宇治に移し植えたのが始まりと言われています。
金閣寺の建立などで北山文化を開花させた室町三代将軍足利義満は、宇治茶が優れていることを認め、自ら茶園を作ってお茶の栽培を奨励しました。
この足利義満が作った茶園は、「森 祝 宇文字 川下 奥の山 朝日につづく琵琶とこそしれ」と和歌にも詠まれ、後に「宇治七茗園」と称され、宇治茶の発展の礎となりました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA「森、祝、宇文字、川下、奥の山、朝日、琵琶」とは、足利義満が宇治に作った七つの茶園のことなのです。

この宇治七茗園については、史料もあまり残っておらず不明なことが多いのですが、「宇治七茗園」をひとつずつ和歌に出てくる順に巡ってみることにしました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まずは、「森」の茶園を探します。
JR宇治駅から大通りを南へ5、6分ほど歩き、住宅街への細い道を入ったところ、民家の生垣の中に石碑を見つけました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAこの辺りが「森」の茶園。

次は「祝」です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAJR宇治駅南出口を出てすぐ、大きなマンションが建っている辺りが「祝」園です。
見事に跡形もなく、石碑すらありませんから、地元の人もここに茶園があったことを全く知らないそうです。

JR宇治駅に戻り、今度は反対側の出口、大きなロータリーと大通りのある方へ。
この辺りが「宇文字」です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA植え込みの中に解説のパネルを見つけましたが、石碑はありませんでした。
明治29年に奈良鉄道が開通し、大正15年に「日本レイヨン(旧ユニチカ)」の工場ができたことで、宇文字茶園は完全に姿を消してしまったようです。
現在の駅前大通りにも宇文字の茶園が広がっていたようです。茶園の面影は全くありません。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA次に「川下」へ。
今度はJR宇治駅を北へ、宇治川に向かって歩いて行くと、「宇治武田病院」の看板が見えます。
看板を左に曲がり、JRの高架をくぐってしばらく歩くと、なんと民家の一角に石碑がありました。
これは気がつかないで通り過ぎてしまいそうです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA次の「奥の山」は「宇治七茗園」の中で現存する唯一の貴重な茶園です。
宇治県神社の裏手、平等院や宇治川を望む小高い山をどんどん登っていきます。宇治市内が一望できます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA途中、善法寺というお寺を横目にほぼてっぺんまで登ったところに「奥の山」茶園はありました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA現在「奥の山」は、県神社の向かいにある「堀井七茗園」というお茶屋さんが管理をされています。
茶園には1800本ほどの茶木があり、在来種から20年の歳月をかけて選抜された「奥の山」という優良品種が大切に育てられています。
生産者の減少から宇治茶と呼べるものの範囲が広くなり、「京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で京都府内業者が府内で仕上げ加工したもの」を宇治茶と定義するということになっていますが、「奥の山」の茶は、宇治で生まれ、宇治で育った、まさに生粋の宇治茶なのです。

少し疲れたので、堀井七茗園さんで一服。
朝日焼のお茶碗でお抹茶をいただきました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA坂道を下って、今度は宇治橋を渡って宇治川の東側へ。
朝日焼の窯元がある辺りが「朝日」です。
「朝日」は「宇治七茗園」の中でも一番広大で、宇治川右岸の大部分が茶園だったと言われています。
石碑は、私有地の中にあるということで、残念ながら目にすることはできませんでした。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAようやく最後の「琵琶」です。
「琵琶」は宇治市役所にあります。
市役所の駐車場に入る手前、茶木とともに「琵琶」の石碑がありました。
「琵琶」はお茶壺道中で有名な上林家が管理する茶園でした。
実際は、宇治市役所よりももっと西側に茶園が広がっていたそうですが、現在は宇治市のシンボルとして市役所に置かれています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAこれで「宇治七茗園」すべての茶園を回りました。
「森、祝、宇文字、川下、奥の山、朝日、琵琶」すべて歩いて、約2時間の散歩コースです。

都市化の波とともに茶園は姿を消していき、現存するのは「奥の山」茶園たったひとつとなってしまいましたが、昔はこの宇治の土地に広大な茶園が広がっていたことに思いを馳せながら、宇治を散策してみるのはいかがでしょうか?

石碑は民家の中にあるものもあります、ご迷惑にならない範囲で撮影をお願いします。
また「奥の山」茶園は堀井七茗園さんにお願いすれば案内して頂けます。許可なしに茶園に踏み入ることのないようお願いいたします。

お茶にまつわるモノ・コト・道具vol.12 食べる抹茶と飲む抹茶


2016年8月6日

昨年は戦後70年ということで、私たちが生産する抹茶にも戦争の足跡が何かあるのではないかと、様々な資料を調べ「宇治茶と太平洋戦争」というタイトルでお話をしました。
多くの資料に目を通していく中で、とりわけ印象に残ったのが軍用サプリメントとしてつくられた「固形抹茶」や「抹茶錠」の存在でした。

戦時中、お茶は「ぜいたく品」として統制され、燃料の配給停止、製茶の禁止を命ぜられました。
働き手のほとんどを兵隊に取られ、茶畑は芋や穀物類など食糧生産用に転作を余儀なくされ、茶業界は壊滅的な状態に陥りました。
なんとか茶業界が生き残るために、茶業研究所は抹茶が持つ強いカフェインの覚醒作用と、ビタミンCを軍部に力説し、軍用のサプリメントとして「固形抹茶」や「抹茶錠」というものがつくられ、兵隊に支給されました。
当初苦かった抹茶錠を食べやすくするため、茶業研究所は甘味料を添加し、「糖衣抹茶錠」を開発し軍に収めました。
これが飲むのではなく食べる抹茶、抹茶加工品のルーツではないかと言われている、そんなお話をしました。
20160807-plane-985111_960_720今や、抹茶の加工品は数多く市場に出回っています。
チョコレート、アイスクリームなどの抹茶スイーツに始まり、茶そば等幅広く食べる抹茶を目にすることができます。
抹茶ラーメンなんていうのもあるようですが、お味のほどはいかがなのでしょうか・・・。
ちょっと手を出すには勇気が要りますね。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
茶そばコーヒーや紅茶といった洋風の嗜好品が生活の中に定着したことで、急須で淹れて飲む煎茶の生産が減少の一途を辿っています。
その一方、抹茶の原料となる碾茶の生産量は、ここ10年で倍増しています。
抹茶を飲む人が増えたわけではありません。
「抹茶スイーツ」などの加工品やペットボトル飲料に入れる抹茶の市場が急増したからなのです。

最近ではペットボトル飲料にも抹茶や碾茶が添加されることが多くなりました。
抹茶や碾茶を加えることで、旨味や色の鮮やかさが増すのだそうです。
京都府南部で煎茶の生産が中心だった地域でも、碾茶に転換する茶農家が続出しています。

茶道の経験がない、抹茶を飲む習慣がない、そんな現代社会において、碾茶の需要が伸びることは、茶業が生き残っていくためには大変嬉しいことです。
抹茶錠も、抹茶スイーツも、茶業存続のため先人が苦労の末につくってくださった道であり、その道なくして碾茶を作り続けることはできなかったと大変感謝しています。

しかし、その反面、筆者はお茶本来の大切な役割が忘れ去られてはいけないと思うのです。
抹茶本来の役割は、茶道を通した日本人にとって最も大切な「和」の精神や「おもてなし」の文化を伝えることです。
20141220-IMG_0061「和敬清寂」とは、千利休が茶道の精神をひとことで言い表した言葉で、茶道の基本になる大切な精神です。
茶道ではとりわけ「和」が中心であり、「和」とは皆が平等で、区別、差別がないということです。

小さなにじり口で刀を外させ、信長や秀吉といった天下人をも無にさせた一杯の抹茶。
裏千家15代、千玄室さんのお話でも、無礼千万にも御所や二条城に軽飛行機を離着陸させ、ジープで辺りを走り回っていた進駐軍が茶室「今日庵」の中では、正座をし、頭を深々と下げ、一杯の抹茶を味わっていたというではありませんか。
20141019-IMG_9003昨年のコラムでもお話しましたが、お茶には忘れてはならない日本の心、文化があります。
茶道では、亭主と客が互いに自己を慎み、身分や国籍の違いに関係なく互いを敬い、思いやり、和して互いに抹茶やその空間を共有することを愉しみます。
これが忘れてはならない茶文化の真髄だと思うのです。

昨日は日本人にとって忘れられない大切な日でした。
世界を見れば、未だ争いや戦争が絶えません。
自分さえよければ、今さえよければという思いは、奪い合いや争いや、悲しい出来事を生み出します。
また戦争のような大きな出来事だけではなく、人と人との繋がりを弱め、家族や友人との絆さえ危うくさせてしまいます。
世界平和などと大きなことは言えませんが、「和」の心をもって、せめて家族や近しい人、手元の平和を守っていきたいものです。

戦後70年の決意は、「自分たちの利益を求めるだけでなく、人に喜んでいただけるような美味しい抹茶を、手間を惜しまず作り続けること」でした。
20150324-IMG_3069今年は戦後70年と1年。
もう一歩進んで、抹茶が持つ「和」の文化を伝えていけたらと考えています。
茶道は所作や型が堅苦しく思われ、敷居が高いと敬遠されてしまいがちです。
集う人が、和や礼儀を重んじながらも、もっと自由闊達に話したり、心地よく、自然に笑みがこぼれるような、そんな和やかなお茶会をしてみたいと思っています。
その中心にはもちろん、美味しいと喜んでもらえる抹茶があります。

まずは、自分の手元を大切にすることから、戦後70年と一歩を踏み出したいと思っています。
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お茶にまつわるモノ・コト・道具vol.11 合組(ごうぐみ)


2016年7月24日

前回のコラムでは、お茶には様々な品種があることをお話ししました。
皆さんが市場で手にする抹茶の全てが合組(ブレンド)された抹茶で、単一の品種、単一の生産者からできた抹茶というのはなかなか手に入らないというお話もしましたね。
今回は、そのお茶のブレンド、「合組」について、碾茶の場合をお話したいと思います。
合組topお茶は一本物(単品)で、色、香り、味の三拍子が揃ったものはほとんどありません。
あるにはあるのですが、三拍子揃ったお茶は非常に高価になります。
例えば、弊社の「ほんず抹茶」は昔ながらのほんず製法で栽培した「あさひ」という品種の一本物で、価格は20gで¥16,200(税込)になります。
色も、味も、香りも三拍子揃っているとなると、どうしてもこのような価格になってしまいます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAまたお茶は農産物ですから、毎年全く同じものが仕上がる訳ではありません。
荒茶(製品に仕立てる前の段階の茶)は、産地や品種、蒸し具合によって毎年様々な個性を見せてくれます。
茶師はその荒茶の特性をひとつひとつ、五感と経験を活かして敏感に感じ取り見極めていきます。
そして、それぞれの荒茶が持つ長所をより引き立たせるようにブレンドするのが、「合組」と呼ばれる製茶業界になくてはならない技術なのです。

①味は濃いが挽き色が今ひとつの茶
②色は冴えるが味と香りが今ひとつの茶
③香りは良いがコクと色がいまひとつの茶

これらを組み合わせ、味、色、香りの三拍子揃ったお茶をつくるのが合組の基本、三ツ合です。
これがうまくいくと、1+1+1が4にも5にも6にもなるのです。
20160707-tencha10「味」の碾茶は、「ごこう」や「さみどり」が好まれる傾向にあります。
産地によっても違いはありますが、新茶時期でも濃厚な旨味があるのが特長です。

「色」の碾茶は「浜茶」です。
弊社のように木津川の河川敷周辺で栽培されている碾茶を「浜茶」といい、「色」の碾茶として茶問屋から重宝されています。
浜茶は非常に冴えのある緑色をしているのが特長です。
また砂質土でできた碾茶は新茶の時期であっても味が非常にまろやかなのも特長です。

「香り」の碾茶は、宇治の山手のものがよく好まれます。
石臼で挽くとすごく良い香りがするのですが、挽き色が白っぽく鮮やかさに欠けるのが特長です。
また新茶の時期は味の「せい」がきつく、年を越すまでは味がまろやかになりません。
ですから、茶問屋さんでは年明けまでは、宇治の山手の茶は新茶を使わず、古茶(ひねちゃ)を使うのが一般的だそうです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA茶師はそれぞれの特徴を見い出し、長所を活かすことによって、一本物(単品)にはない味や香りを引き出します。
万一、見極めに失敗して性悪茶を入れてしまったら、バランスを取るためにその10倍もの茶を犠牲にしなければならない場合もあります。
またせっかく合組によって三拍子揃った茶が仕上がっても、茶問屋さんでは商売上、価格が見合わないことがあります。
そんな場合は、「落し」と呼ばれる碾茶が使われます。
単品ではこれといった特徴のない安価な碾茶が「落し」です。
この「落し」を使って販売価格の調整をするのですが、良い「落し」を見分けるのもかなり難しい仕事のようです。

それぞれの荒茶の特長を見極め、長所をいかに引き出すかは各茶問屋の茶師の腕の見せ所であり、門外不出の企業秘密なのです。
20160723-IMG_0134弊社の抹茶「蒼穹」は、弊社の茶園で栽培された碾茶のみを合組(ブレンド)しています。
弊社の茶園では、あさひ、さみどり、こまかげ、やぶきた、ごこうという5品種の碾茶を栽培していますが、「蒼穹」は孫右ヱ門の経験により、5月の初旬から下旬の中で、新芽のコンディションが良いものだけを厳選し、合組(ブレンド)しています。
近頃の抹茶の傾向としては、香ばしい香りが強いものが多いのですが、弊社の抹茶「蒼穹」は昔ながらの、「味」に重きを置いた抹茶です。
4cdff42b8eef448e4457_460x460浜茶ですから冴えのある色はもちろん、旨味とまろやかな味が引き立つような合組を行っています。
単一生産者からなる抹茶は珍しいものですので、弊社の抹茶「蒼穹」をぜひ味わってみてください。
https://magouemon.stores.jp

お茶にまつわるモノ・コト・道具vol.10 お茶の品種


2016年7月8日

茶農家が一年で一番忙しい茶摘み、製茶の季節が終わりました。
茶摘みを終えた茶畑は、ついこの間までの摘み子さんの賑やかな声が嘘のように静まり返り、時折、風が竹藪をさわさわと揺らす音だけが響いています。
茶摘みを終えると、茶木は膝丈に番刈りされて枝だけになり、茶園は殺風景な姿に変わります。
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20160529-IMG_5702梅雨の雨と夏の日差しを受けて、今また新たな芽を出して茶園を緑色に染めています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAみなさま大変お待たせしました。
今月よりコラム孫右ヱ門を再開いたします。

今回はお茶の品種のお話です。

お茶は、1217年に明恵上人が栄西禅師より茶の種を譲り受け、京都の栂尾や宇治にその種子を蒔いて以来、昭和初期まで、ずっと種を蒔いて繁殖させてきました。
しかし茶の樹は他殖性(自分では受粉しにくい)植物なので、できた種は遺伝的に雑種となってしまいます。
20151030-IMG_3668ですから同じ茶園でも、株ごとに品質の良し悪し、収量の多い少ない、芽の出る時期の早い遅いが揃わず、品質を安定させることが非常に難しかったのです。

そこで、昭和初期になると研究機関や熱心な茶生産者によって、こうした在来種の中から優れた特性を持つ茶の樹を選抜して育成する試みが始まりました。
そうして選抜された優良品種は取り木や挿し木によって繁殖、育成されて、品質や収量の安定した品種茶の栽培が主流となっていったのです。
現在では、種から育てられた在来種、つまり雑種のお茶はたった3%となり、97%が品種のお茶と言われています。
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お米に「こしひかり」「あきたこまち」など品種があるように、お茶にも様々な品種があります。
「やぶきた」「あさひ」「こまかげ」「さみどり」「宇治みどり」など、碾茶、玉露、煎茶それぞれに適した品種が選抜され育成されてきました。
現在では農林水産省に品種登録されているものだけでも66種類もの品種があります。
そのうち幾つかをご紹介したいと思います。

「やぶきた」は日本で一番多く栽培されている煎茶向きの品種で、栽培面積の75%を「やぶきた」が占めています。
明治末期から大正にかけて、静岡の杉山彦三郎氏によって選抜されました。
孟宗竹(もうそうちく)の藪を起こして種子を植えた中から選抜した品種で、藪の北側で取れたから「やぶきた」となったそうです。

「あさひ」は宇治の平野甚之丞氏によって選抜された品種です。
新芽が薄くて軟らかいのが特徴で、新芽の香りも抜群に良いので、碾茶の中では一番高値で取引される品種でもあります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA孫右ヱ門の茶園でもこの「あさひ」を栽培していますが、毎年全国茶品評会へはこの「あさひ」を出品しています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA「あさひ」の名前の由来は本居宣長の「敷島の 大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」という歌から発想されたものだそうで、日本人の心を最も端的に表現した「あさひ」という言葉をこの茶の名にしたそうです。
現在宇治市植物公園には、宇治の宝木としてこの「あさひ」の原木が植えられています。
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「さみどり」は直立性で摘みやすいので、手摘みの碾茶では最も栽培面積が広く、生産量の多い品種です。
20150514-IMG_4782宇治の茶商、山政小山園三代目、小山政次郎氏によって選抜されました。
葉の色がとても明るい緑色なのが特徴です。
抹茶戦前にアメリカで博覧会が催された際、小山氏がこの「さみどり」を缶に詰めて出品しましたが、残念ながら買い手がつかず、太平洋を往復して返品されてしまいました。
その品を低温貯蔵して、10年を経過した戦後のある日、その缶を開けてみると、まったく品質が変わらず鮮やかな緑色をしていたという話が残っています。

「ごこう」は玉露向きで、大変うま味が強く、香りに特徴がある品種です。

孫右ヱ門の茶園では、「あさひ」「こまかげ」「さみどり」「ごこう」「やぶきた」といった5品種を栽培していますが、それぞれに個性が異なります。

一般的には、この品種茶を単体で味わうことはできません。
農家は摘んで荒茶に仕立てた品種茶を茶問屋に卸します。
茶問屋の茶師は、様々な農家から買いとった特徴の異なる数種類の茶葉をブレンドして、色、味、香りを整えて抹茶の製品にし、市場へ出します。
このブレンドする作業を合組(ごうぐみ)と言い、その配合は、その茶問屋独自のもので門外不出なのです。
皆さんが市場で手にする抹茶はその全てが合組(ブレンド)された抹茶で、単一の品種、単一の生産者からできた抹茶というのは手に入らないのです。
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今回、孫右ヱ門では、皆さんに品種を単体で味わっていただける茶農家ならではのイベントを企画しました。
宇治産の「さみどり」、城陽産の「さみどり」、「やぶきた」、「ごこう」4種類の品種をそれぞれ単体で味わっていただきます。
その味や香りの違いを五感で感じ、ご自身のお好みでブレンドし、世界にひとつのマイブレンド抹茶をつくって頂こうという企画です。
品種茶を単体で味わえる機会は滅多にありません。
ぜひこの機会にご参加下さい。
合組タイポ「世界でひとつのマイブレンド抹茶をつくる会 茶師の技 合組体験」
■日時:7月30日(土) PM13:30~15:30
■会場:株式会社 孫右ヱ門 京都府城陽市南垣内20-1
■集合場所と時間:
13:15 近鉄「富野荘」駅 二番出口(西側)http://goo.gl/6ZHQGT
(会場に駐車場はございません。また近鉄富野荘駅周辺にはパーキングがございませんので、お車でお越しの場合は、近鉄寺田駅もしくは近鉄新田辺駅周辺のパーキングに駐車の上、ひと駅電車に乗って富野荘駅で下車してください。)
富野荘駅から会場までは車で送迎いたします。ピストン送迎になりますので、人数によっては少々お待ちいただきますので、ご了承ください。
■定員:12名
■参加費:8,640円(税込)
■お申込、お問合せ:
株式会社 孫右ヱ門 0774-52-3232 , info@magouemon.com
※お電話でのお問合せは平日9:00~18:00の間でお願いします。

※Facebookアカウントをお持ちの方は、孫右ヱ門Facebookのイベントページ(https://www.facebook.com/events/623201597844067/)よりご参加ください。

■主催:株式会社 孫右ヱ門 http://www.magouemon.com/

次回のコラムは、先ほど触れた茶師によるお茶のブレンド、合組(ごうぐみ)についてのお話です。